シグナスX
シグナスX 台湾FI初期モデルのボアアップ
シグナスXの初期FI台湾モデル、なかなか台数も少なく珍しいですが、このモデルのボアアップとなるとなかなか曖昧です、44j国内モデルのようなSTDインジェクションならECUで燃調もとれるのでしょうが、ECUも違い対応できるか心配です、今回はパーティーアップさんのKODOボアアップで挑戦します、作業はエンジンが同一なので今までのシグナスXと同じです、組付け後エンジン始動しかしアイドリングしません、スロットルボディーのマイナス調整ねじを緩めていくと安定しました、O2ナローバンドセンサーがついていないのでその後の補正は期待できませんが、過激なボアアップでないので安定していくと思います。
今日のシグナスXのお客様
シグナスXのケースボーリングの依頼を受けたお客様がご来店しました、クランクのベアリングの勘合が気になり、ついでなのでチェックすることになりました、がしかしエンジンは車体に乗っている状態、なるほどケースだけを手に入れそちらでエンジンを組む作戦だったわけです、ケース加工をした後でがたがひどく使えませんとは、言えません、早速車体分解作業開始となりました。
シグナスXのケースボウリングの場合クランクベアリング勘合部のがたの点検も同時に行いたいものです、中には露骨にひどいものがあります、またスラスト方向(クランク左右方向)のがたも止めておきたいものです、この場合はシムの追加で解決しますので組み立てながらといったところです。
シグナスX 充電不良
大人気のシグナスXもかなりの年月が過ぎ各部の劣化部品が多くなってきました、特に電装系は厄介です、配線はつながっているが導通抵抗などで予定の出力が出ません、今回はバッテリーの端子電圧は12.5Vぐらい出ていますが低すぎです調べていくとステーターコイルが断線していました、スター結線コイルの1本が断線です、別の修理したシグナスXはレギュレーターからバッテリーまでの配線が導通抵抗で出力が出ませんでした、できればメインハーネスを替えたいくらいです、この様な電気トラブルが多いです、ボアアップしてもこれではチカラ半減です、特にFI車はそれだけでもパワーアップになります。
シグナスXカスタムその3
シグナスXに68mmピストンを入れるために、オイルラインの加工などをして無くなったオイルラインをどうするかが今回です。オイルクーラーのオイル取り出しプレートよりオイルクーラーへ行くラインの間よりバイパスを作りそこからヘットにオイルを導きます。あえてオリフィスを使わずガバガバシリンダーヘットにオイルをぶち掛けます、油温分布は上々です。
シグナスXカスタムその2
シグナスXカスタム
シグナスXのカスタムです、今回はTTMRCの68mmシリンダーを組むことが目的です、組むことに対しての第一番目の問題は精度よくクランクケースのスピゴットホールを開けることです、クリアランスは0.5mm、そして切削の深さはできる限りオイルラインを残したいのでタイトに仕上げます、ベースパッキン1枚分ぐらいでしょうか、この様な加工は私はできないのでプロの機械加工屋さんに任せます、次の問題はどのぐらいオイルラインが残るかです、このオイルラインとはベースパッキンのオイルラインではなくクランクベアリングに向かうオイルラインです、クランクビックエンドの潤滑の為のラインなので重要です、以前V125でここのラインを塞いだことがありましたが、この時はクランクケース内のオイルの雰囲気で潤滑しました、もちろんコンロットのオイルスリットの加工が前提です、この時作ったエンジンは1年後分解しましたが、ビックエンド部の潤滑に問題はありませんでした、しかし今回のクランクシャフトはTTMRCの64.1mmロングクランクですので分解加工は、お客様のOKが出ません、ですのでプランBに変更して、以前行った加工法で作業を進めます。
シグナスXオイル交換
最近の流行り風景。ビータスさんのエンジンオイル5W-30です、通販でも購入可能です、商品はこちら。
茂原出場レーサー
このところ2週間ほどピストンを削っています、矢追さんのところで加工したDLCのリューターの刃が切れるので助かります、アルミの粉が舞うのでエンジン分解の場所から離れて、エンジンとの間を行き来しながら、チェックしての繰り返しです、気が遠のいていきます、とは言え頑張るのみです、最新鋭の機械が有れば、もしくはTTMRCへ丸投げできれば楽なのですが、茂原でのレース日が決まっているので何とか出走できる日程での作業です、慣らしも、テストもできないで状態でライダーさんへお渡しになります。
シグナスX TTMRC RRヘット
シグナスX にTTMRC RRヘット付ボアアップキット組付けです。エンジン一式、中古部品持ち込みです、各部チェックして消耗品などを交換して作業終了です。

長い間TTMRCの代表作になっている、RRヘットヘットです、たくさんの方々より支持されて現在に至っています、思い起こせば、始めはG5ヘットを加工しての取り付けていましたが、TTMRCが新しいシグナスX用として全く新しいヘットを生産し始めました、G5ヘットのころは専用のマフラーなどが必要でしたが、RRヘットになってからはシグナスのマフラーを使えるようになりました、今回のこのヘットはRRヘット初期モデルです、燃焼室、カムシャフトなどが現在のモデルと異なり、RRヘットの進化、TTMRCの思想を感じれる、非常に興味深い作業となりました、年月が経ってもしっかりしています。