ホーム>スタッフブログ>今日のPIT>カブ110ミッショントラブル
今日のPIT

カブ110ミッショントラブル

カブ110(JA07型)の2速ギヤのトラブルが多いように思えます。走る方は目指せ10万キロですが、4~6万キロぐらいでギヤのドックが丸まります、カムチェーンテンショナーなどのゴム製品も、このぐらい走ると硬化してもろくなってきます、オートテンショナーのロックも弱くなってカムチェーンのたるむ音が聞こえるようになります。

20151125233331.JPG

摩耗した2速ギヤとシフトフォークです、この4凸のドックと改良版の6凸のドッグがあるのですが両方ともに同じように摩耗してしまいます、同時に無理が掛かるのでしょうか、シフトフォークのサイドも摩耗しています。

20151125233611.JPG

これらは、カムチェーンのテンショナー回りの部品です、熱によるものなのか、経年変化によるものなのか、ゴム類が硬化して磨滅しています、写真には新品の物も映っていますので、違いが判ると思います、特にひどいのがオイルポンプ駆動スプロケットです、中央のネジ部が完全に剥離して2分割になっています、オイルポンプは動いていたのでしょうか?テンショナーの先端にもゴムのキャップがついているのですが完全になくなっています。

 

20151125234049.JPG

2速ギヤ対策キットそのⅠです。(06240-KWV-305)

20151125234154.JPG

箱の中身です、流石ホンダですね、保証期間が過ぎてのトラブルも、ちゃんと対策部品を出してくれるんですね。

 

20151125234322.JPG

2速ギヤ対策キットそのⅡです。(23010-KWV-325)6凸ドックですが形状が変わっています、大きなギアはカウンター側のギアです。

2015112523385.JPG

これらも、同時に交換したい部品です、この他にカムチェーン、カムスプロケットと、状態により、バルブ回りのメンテ、ピストンリングなどもチェックしておきたいですね。

さて、今日も作業開始!

2015121121714.JPG

これらの事例は決して特別な使い方をしたものではありません、4~6万キロぐらい走った車輌です、ギヤが摩耗していなくとも、テンショナー回りの部品、ミッ ションベアリングは要チェックです、左の写真でセルモーター付近が油で汚れていますが、これはセルモーター取付け部のオーリングが劣化しているからです、ここからオイルが、にじんでいるのであれば、エンジンの中のゴム類も怪しいですね。当店で、これらのメンテナンスをした場合、費用は、部品代¥33000+工賃\35000で \68000ぐらいです、 車両をお預かりして約1週間ぐらいで完成です。エンジンから異音の出ている方、ギヤの入りがおかしい方、一度ご検討ください。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.softpower-hachioji.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/123