2024年11月
Tricity125 2バルブエンジン ボアアップ
Tricity125のボアアップの問い合わせを多くいただいておりますが、エンジンの構造が同じTrcity125でも大きく変更があり、取り付けるボアアップのキットが大きく変わります、まず車両の判別を年式、型式などで確認してから選んでください。
① Trcity125 2CM SE82J 2015年より12月より発売、2バルブエンジン
② Trcity125 BU54,BR75 SEK1J 2018年1月より発売、4バルブエンジン
①は初期のトリシティーでエンジンは2バルブエンジンです、それに対して②のトリシティーは4バルブエンジンです、このエンジンはNMAXとだいたい共通で、ボアアップキットはエアロックス、のちのグリファスなどと共通と言えます、①のトリシティーのボアアップは扱っているメーカーさんが少なく当店では扱いがありません、それに対し②のトリシティーは最新のグリファスとだいたい同型の為ボアアップはグリファスの物が使用できます、取付に際しては追加部品を必要とします。さて今回預かった車両は①のトリシティーです、当店ではボアアップの商品を扱っていませんのでお客様にはネットで手に入れていただき、持込で交換させていただいています、キットには大容量インジェクターが付属されておりECUなどのコントロールは不要です。
このキットはリペアパーツとしてガスケットキットが販売されていない為(私が知らないだけかと思いますが)ヘットガスケットが抜けた場合のリペアが心配です、この2バルブエンジンはサーモスタットの開き始める温度が高い為あまり負荷をかけての使用を得意としない傾向があります、同時に水温計を取付チェックしたいものです。
グリファスのボアアップキット
当店人気のボアアップキットとして、パーティーアップさんからボアアップキットを分けてもらっていますが、今日もいつものボアアップ組付けを始めたところ、順調に分解して各部清掃、スタットボルト増し締め、さてボアアップキットの下ごしらえと思い箱を開けると、冷却フィン付きのシリンダーが出てきました、不覚にも間違えてシグナスXのボアを注文してしまったか、とよく見るとなんか不思議物に見えます、シグナスXのような、グリファスのような、なんだこれ、これはパーティーアップさん新製品だ、バージョンアップしていました、知らなかった、初めて見ました、大至急ホームページの写真を入れ替えなければ、と思いながら作業続行、順調に進みます。
台湾のグリファス開発の凄いところです、それをいの一番にデリバリィーしてしまうパーティーアップさんは凄い、今後ますますグリファスの新製品に期待が高まります、国内でも台数が増えていますのでこれから楽しみです。
ガラスのモーター
今回は積み下ろしする時に絶対に外すセルモーターの+について少し話していきたいと思います。
外した事ない人は分からないと思うんですがあの+ってかなりの高確率で下の10mmと一緒に供回りしてきますよね。そしてかなり薄いナットなのでこれが外しづらいのなんの。
タキタさん特製の薄レンチを叩き込みなんとか外しましてエンジン下ろした後、圧縮を計ろうとセルに電気を直接流したんですが・・・うんともすんとも。予備のエンジンからモーターを移植してその場は解決しましたが原因を追究せずにはいられないですよね。
ガラスのモーターと言ってもガラスなのはこのm5だったというオチでした。
「多分緩んでて供回りするから2段目の10ミリを閉めれば平気だ!!」と外した後に脳死で締め続けて配線を殺してしまうという16歳免許取り立てヤンキーがやりそうな思考回路な自分にうんざりしました。異変にはいち早く気づきたいもんですね。
プラスチック部分が割れて永遠のネジになってます。これ構造もうちょい何とかなんないの?って思いますよね。タキタさんに調べてもらいました。
これは上の写真で見てわかる通りにブラシが2つのモーターですよね。でもスズキさんが言うには~2022迄のモデルは4極のブラシが搭載されてるらしいんですよ。このエンジンもMC前ですよ?なんかおかしい。
予備の方もバラしてみるとまた2極。こちらもMC前なのに同じものが付いていました。調べていくと2極のものは2022~モデルに採用されていると。え、何?タイムパラドックス?なんだかよくわからないですね~。
4極を取ってみてネジあたりの構造がどう違うのか気になります。単純にブラシが多い方が耐久性もあるし絶対よくね?って思っちゃいますが。メーカーもバカじゃないんでなにか理由があるんでしょう。
今回はブラシの謎深まるガラスの・・・m5?という結果でした(笑)