ホーム>スタッフブログ>2024年10月

2024年10月

走り屋魂

先日ハイカムも組めてテンションも上がった所で近況報告も兼ねてコーヒーブレイクです。

瀧田さんからブログ見たお客さんから色々話されると伺いました。こんな駄文を読んで頂きありがとうございます。
お客さんの中に僕の書いた記事を瀧田さんが書いた記事だと思ってる方が結構いると。
よくよく考えてみたら自己紹介なんかした事なかったなと。そりゃ瀧田さんが書いたって思いますよね(笑)
実は僕、じょんと申しましてタキタモータースでテストライダーをやらさせてもらってます。よろしくお願いします!
と、いう事で僕が書いた記事が分かるように新しくジョンファクトリーというカテゴリを作成しました。
駄文が見たい方は是非(笑)

さて、タイトルにある“走り屋魂”(笑)についてです。
以前からすこしフロントフォークに違和感があってずっとオイル交換したいと思っていたんですが、中々腰が重くやっていませんでした。
そんな時に丁度走行会の予定が出来たのでキッカケとしてオイル交換をしました、閲覧注意です。

2024102155854.jpg

信じられますか?(笑)これフォークオイルですよ?なんかくっさいし。色々ツッコミ所が多すぎます。色もそうですが泡・・・?みたいな。
恐らく35000kmくらい無交換で走ってました。ダメですね~。ちゃんと変えましょう。
外してみて初めて気づいたんですがインナーチューブが片側曲がってました。若干ですが。違和感なくてもやっぱり外して初めて気づく事もあるんですね。
定期的なメンテナンスの重要さを再認識させられました。
こんな汚いの17の時に初めてフォークオイル変えたNS1以来ですよ。走り屋のガキンチョじゃないんだからって感じですね(笑)
あ、あとこのフォークスライドメタル無いんですね!NS1でもあった気がしてそんなフォークあるんだ位の感じで思ってしまいました(笑)

走行会というのが先日井頭モーターパークで開催されていた“ちょいライド”という走行会です。そちらにお邪魔しました。
そこで事件が起きてしまいました。普通セッティングとかを変えたら慣熟走行しますよね。バカすぎてそれを吹っ飛ばしてしまいました。
フォークオイルの番手変更、トップブリッジやステムのトルクを緩くしたりもして。タイヤは新品入れて。同じように走れる訳ないですよね。
スピードが乗った所からヘアピンの進入でいつもの感じでブレーキングをしたら思ったより大きくリアスライドしてしまい、何もできずそのままハイサイド・・・
爆発してしまいました(笑)反省です・・・
にしてもこんなにも汚いと劇的にフロントの感覚が変わるんですね。ちゃんとタイヤが接地してるというか。どうなってるかわかります。
オイル交換を10000km以上してない方は絶対変化があると思うので是非やった方がいいですよ!!!(全然やってなかったけど)

被害状況はハンドルが曲がってステップが折れてシートレールが若干曲がったくらいですね。思ったより軽症です。
ハンドルは板金してとりあえず乗れるようにして、シートレールは言われないとわからない位なので放置。ステップですよ。問題は。
走行会の翌日にお店に行ったら丁度ハイカムが入ったタイミングで。組んでエンジン始動しちゃったもんだから一刻も早く乗りたいじゃないですか。
そこで走り屋魂を発揮して全開でステップを直すことに。周りを見るとお客さんがセパハンを短く切った時に出た端材が・・・
アルミじゃん!いい丸じゃん!という事で溶接をして切り刻んで完成!
その名も“今日試走できるよステップ”(笑)

2024102162511.jpg2024102162551.jpg

超雑に15分くらいで作ったんでクオリティは最悪です。足が乗ればいいんですヨ。
ステップはもう注文してあるので本当に試走用ですね(笑)
バイクって発想次第で不可能を可能にできるのがいいですよね。ちゃんとこの日はこのステップに足を乗せて夜な夜な試走に行きました(笑)
 

待ち望んだこの時

今回はエンジンの性格を決める“カムシャフト”
現在国内ではGSX125/150のカムシャフトは販売されていない。
今回は試作品のハイカムを提供して頂いたのでそちらを自分なりの視点で味わっていく。

実はブログ外でエンジンのつべこべを色々やってきた。ポート加工してみたりハイコンプにしてみたり。
勿論カムも。純正カムスプロケットを加工して動かせるようにして進角したり遅角したり出来るようにしたり。
結果、「変わらない」だった。微々たる変化はあったが・・・
2ストなら次はポート加工の段階。4ストはカムなので、もう根本的にバルブタイミング、リフト量を変えていく必要がある訳で
ハイカムが欲しくて堪らなかった。この時をどれだけ待っていただろうか。

2024101145751.jpg

組むのが楽しみすぎてこんな雑な写真しかない。色んな物が写ってる背景は気にしないで下さい。
一見見た目は一緒に見える。当然全然違う訳だが、わかりやすい所で言うとハイカムの方はデコンプがついていない。
あとカム山が大きくて丸い(小並感)、よりカムを大きく開いてより長く開けるような形状になっている。
そして排気は進角、より早く開くようになっており、吸気側は遅角、遅く開くようになっている。
簡単に言うと高回転型という事だろう。
ちなみに私は2スト野郎。カムを見て性格が分かるタイプではないので適当である(笑)

特に問題もなく組みあがったのでエンジン始動。静か~。こんなに音が変わるものなんだろうか。
A/F(空燃比)は11くらい。低回転の効率が悪くなって濃くなってるのだろうか?暖気をしていく。
暖まってきて徐々に回転を上げていく。4000回転くらいでA/F16。うっす。
とりあえず死ぬほどセッティングが狂ってる。60℃まで暖気してオートチューンをかける。

レスポンス、悪っ。6000とかついてこない。ダメか~?とか思いながらレーシングを続けていく。
んー、なんかバン!バン!って感じじゃなくてブーン、ブーンって感じ。なんやねんとか思って全開にしたその時、電流が走った。
タコメーターが7000を超えたその時、それまでからは想像のできない猛烈な吸気音と共に凄まじい回転上昇をした。
これがハイカムか!?頭の中にはユーロビートが流れている。
前のカムが5500~9000回転にパワーバンドがあるとしたらこれは7000~始まってる感じだ。タコメーター終わりまでとんでもなく回っていく。
そしてここで電話が鳴る。内容は騒音。はい、すみません。調子に乗りました。冷静に吸気音やばすぎる。

乗りたくて仕方ないのでちょっとした直線へ向かう。言葉を選ばないでいいのなら低回転はゴミだ。使い物にならない。
7000以下は原付。NS1の方が進む。(言い過ぎ)でもきつい坂とか上らなそうなくらいだ。
でも7000からの音と加速感は初めて原付に乗ったあの日の少年の心という感じ。超楽しい。
街乗りの快適性を捨てるなら全然いいなという感じ。回す専用。

そしてセッティングを始める。もうね、やべえ。11000位までしか回っていかない感じのエンジンが13000のレブまで加速が止まらない。
15000とか回っちゃうんじゃないの?って感じ。セッティング取れてきたので理論馬力測定。
純正カム5°遅角セッティングより3馬力程上がった計算。もっと上がった気がするけど。

初めてのハイカムはかなりの効果があった。試作品なのに。
低回転の無さや上の回るだけな感じをもっと改善出来たらとんでもなく速そうだ。当店で販売予定なので是非口座からお金と喉から手を出してお待ちください。