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2022年11月

ピストンいろいろ

エンジンをバラすと必ず出てくるピストン、この中には内燃機関の長年の歴史が有ります、多くの技術者が悩み抜いた形でしょうか、先日スーパーDioのエンジンを修理していた当店のエンジンマイスターとの会話の中で、2サイクルエンジンのピストンが大昔は頭に整流の出張が有ったこと、それはシニューレ掃気が発見されてから今のような形になったことなど、つべこべな話になりました、わずかなピストンの話さえ楽しい時間にしてくれます、エンジンって素晴らしい。

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さて、ここで問題です、一つだけバルブリセス手削りが有ります、それはどのピストンでしょう、ヒントメーカー名TTMRC、TRHC、WISECO、の3種類です。

答えはTRHCです、

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エンジンマイスタージョンです、長年の峠使用のマシン製作のノウハウを蓄積して、また新たなマシン製作構想中です。

 

永遠のSTD

私が初めてバイクを乗り回したのは、赤いシート、ナロースクエアマフラー、ウルトラマンのようなウインカー、今も鮮明に記憶に残っています、あ、それとダウンドラフトキャブ、しかしネーミング今なお健在、デザインの変化は好みの問題ですが一貫したコンセプト、時代が変わっても作り続ける頑固さ、素晴らしい!

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拠点が変わっても修理依頼してくださるお客様ありがたいですね、お陰で今年の修理予定はもう来年になってしまいました、私が初めて乗り回したスーパーカブ長いベストセラーです、あの当時スーパーとな名付けたところ、なんてモダンだったことでしょう、今回のカブはエンジン修理、その他メンテナンスです、これからも調子よく走ってもらいたいですね。

 

 

茂原出場レーサー

このところ2週間ほどピストンを削っています、矢追さんのところで加工したDLCのリューターの刃が切れるので助かります、アルミの粉が舞うのでエンジン分解の場所から離れて、エンジンとの間を行き来しながら、チェックしての繰り返しです、気が遠のいていきます、とは言え頑張るのみです、最新鋭の機械が有れば、もしくはTTMRCへ丸投げできれば楽なのですが、茂原でのレース日が決まっているので何とか出走できる日程での作業です、慣らしも、テストもできないで状態でライダーさんへお渡しになります。

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DOHC空冷エンジンです、すり合わせをして組み立てていきますがDOHCエンジンは全般的に薄いシムが入っているので、最悪バルブシートの入れ替えが必要な車種もありました、最近ではもうバルブが廃盤になったとのうわさも聞きましたが、貴重なエンジンになっていきますね。

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凄い形になっていきますとりあえずバルブの干渉はクリアしました、ここから手直しと再点検であと一削りと行きたいところですが、やっと五合目です。

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何とかレース日前日、慣らしと各部点検は現地にてサトポン選手にお任せです。

 

新車組付け

本日はタキタモータースになって初めての新車組付けです、それもグリファスです、人気ありますね。

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車体色黒色、新車はいいですね、ご注文とあれば取り寄せいたします、価格のご相談はお電話ください。

NMAXボアアップ

新しい拠点に移動しても、ボアアップは続きます、グリファス登場以来TTMRCでもグリファス寄りの製品に進化しています、エンジンの基本設計はエアロックス155がベースでそこからグリファスへと進化し、NMAX2型も同様のエンジンへと進化しました、NMAX1型のエンジンは他にトリシティーのみとなりました、エンジン内部の相違点としては、クランクシャフト、オイルポンプ、シリンダー、カムシャフト回り、シリンダーヘット、セル駆動方式、などこれだけ挙げれば別のエンジンみたいです、でもボアアップはできます、今回のボアアップでも使用したのはグリファス62mmシリンダーです、グリファスに比べNMAXのヘットは水通路がボアの内側に寄っているため、62mmが無難と思われます、新しいシリンダーはカムチーェンテンショナーの位置が移動した為、カムチェーンスライダーも同時交換です。

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TTMRC62mmボアアップキットです、すでに全数新しいロットに変更となっています、カムチェーンテンショナーの位置が変わったためカムチェーンスライダーも同時に交換した方が良いと思われます、中にはそのまま使っている方もいらっしゃいますが、交換をお勧めです。

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いつもの風景です。

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カムチェーンスライダーも同時交換です。

 

 

 

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今回はお客様の要望でエニグマを取り付けました、バッテリー収納スペースには接続カプラーが占拠しているためサイドカバーの内側に固定です、それとインジェクターも交換です。

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今回付けたのはオートゲージのワイドバンド空燃比計です、これもお客様の要望でハンドルカバーにビルドインです、数値が読めると安心です。

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今回慣らしの為にざっくり作ったマップです、VVA作動時期を6000rpmにしてあります、6000rpmからの変化が顕著に表れています、当初STDインジェクターで測定したところ、6000rpmからは2500まで燃料を増量しても空燃比は14以下に濃くならず(VVA作動後)、150ccインジェクターに交換してこのような燃料グラフになりました、今回の仕様は、抜けの良いマフラーとエアークリーナーボックスもカスタム品を装着した為、この変化も大きいのではないかと思います、こんな感じで空燃比13圏内に落ち着きました、シグナスXなどは、空燃比12圏内で合わせている方々が多いようですがNMAXは高負荷をかけた時以外は、13圏内で十分でした、水冷で冷やすとあまりガソリンの力を借りなくとも冷却には余裕出来るのでしょうか、お客様は、これから慣らしをしながらMAPを煮詰めていかれます、楽しみですね。