ホーム>スタッフブログ>2019年10月

2019年10月

TDR商品入荷

はるばるインドネシアよりTDRが入荷です。#02カムも、もちろん定番ですからたくさん入荷しました、現在TRFのボアが売り切れになってしまい、TTMRCからの入荷待ちです、台湾から発送しているはずなんですが、今頃飛行機の中ですかね、こんなに人気が出るとは思いませんでしたが、NMAX増えていますね、今日はエアロックス155のお客様が、ボアアップのため車両を預けていかれました、ボアはNMAXと同じTTMRCのTRFボアです、カムは上の回転域でパワーの出るもちろんTDR#02カムです、そしてaRacer mini5 エアロックス155用 アイドルストップバージョン & AF-1、今回のお客様はなんと特別なパーツを持ち込んでこられました ビックフューエルタンク、ビックスロットル、シンヤスパークコイル&キャップ、などその他いろいろ盛りだくさん、作業を始める前からワクワクしますね、今日はO2センサーのボス取り付けで作業終了です、作業内容はまた順次アップしていきます、お楽しみに。

 

 20191017102354.JPG

保険修理顛末

 

今年の5月初旬、当店の代車が、事故で全損になってしまいました、お客様は転倒をしてケガをしてしまいました、バイクが全損なのに、幸いケガは入院するほどではなく通院で完治するとの事でした、代車のV125は全損だったのですが、T保険屋さんが相手の保険会社だったので、全損特約と言う保険システムで修理することが出来るとの事でした、このシステムが無ければ補償額2万円です、2万円では新しい125ccの代車は用意できません、ほんと保険はありがたいですね、この話を聞いて安心しました、と同時に保険の重要性を再認識しました。

さてV125の修理の方は、当店の代車だったので、他のお客様優先で作業の合間に少しずつ直していきました、と言うのも、相手の自動車が8月か9月に車検があるのでそれまで修理をしないとの事で、修理をしないと言うことは、それまでの間修理代金は支払われないと言うことです、もちろん示談の話もできません、なんとも身勝手なことです。

この話を聞いた時にには、バイクに乗っていた本人も怪我をして通院しているので、事が上手く収まればと思い、良いですよと返事をしました、過失割合も出ていませんでしたから、それに本人も相手のことを考えて、人身事故扱いにはせず物損にしたらしいです、事故の当事者の思いがまさに間逆です。

やっとV125は直ったのですが、修理代金がいまだに支払われません(9月25日時点)、、、、実際にこの5ヶ月間、結構長いですね、今思えば、別に過失でもめているわけでもなくこの長い時間、疑問が残ります、T保険屋さんの立場では、保険金支払いを先延ばしできるので、都合が良いのですかね?、そこで、いまさらですがT保険屋さんに聞いてみると、T保険屋さんの立場では、契約者がいつ修理に出しても関係ないそうで、関係ないと言うことは積極的に契約者には働きかけないと言うことらしいです(無駄な仕事はしない)、今回の場合は9月に車の車検が切れるので、その時に事故の修理も一緒に行う予定で進んで来ましたが、事故はお互いに悪いところがあり起こる物ですが(100対0は別として)まさに自分勝手な言い分です、このような時一般常識をアドバイスするのが保険屋さんだと思うのですが、いつ事故の示談をしても”自由”らしいです(何年かかっても)、このような対応はT保険屋さん内部の決まり事だと思うのですが、すべての保険屋さんが、こんな対応のはづありません、人は嫌なことは先延ばしにして忘たいものです、もしかすると修理代金を払ってもらえないのでは?  過失割合は9:1でバイクの過失が1割です、車の修理がいつになるか分からないとの事です、この事故車が日常に通勤に使用している車輌だったらと考えるとゾッとします、お客様はこの間車輌を使うことが出来ません、全損特約を使用すると修理が全て終了していることを最後に確認してから支払いの手続きに入ります、部分的に直して使い出すと、全損特約の範囲を外れてしまいます、この場合は当店としては、お客様に修理代金を立て替えていただくことになります、10万円以上の修理代金立替はなかなか大変です。

今回の保険会社の対応は、自社の契約者の立場を一番に守ることで、素晴らしい対応です、たぶん一番利益を出していることでしょう、何度か交渉の為電話連絡しましたが、その対応も素晴らしく、毎回電話口の対応者が変わります、そして毎回、担当者じゃないので分かりませんと答えてくれます、まさに完璧な防御です、お見事、バイク側の保険屋さんはこの話を聞いて、呆れていましたが、同業者としてはこのでたらめさ、手ごわい!と思ったことでしょう。

修理代金はやっと9月末に頂くことが出来ました、保険会社最大手のT保険、大手は怖いですね。まさに善意が裏目に出た件でした。

20191017115617.JPG

NMAX改造マフラー

お客様よりご依頼で、NMAXのマフラー内の触媒を抜く依頼が来ました、一般公道では法的に問題がありますが、お客様はサーキットを走行するとのことで、町乗りではないとの事でした、ならばと言うことで、作業開始。

201910412554.JPG

外壁の内側はグラスウールが一枚貼り付けられており、その内側にもう一枚鉄製マフラー、謎のパンチング部分。

201910412560.JPG

中に太いパイプがありこれが触媒パイプ、ぎっちり詰まっているので、取り除くのは大変です。

2019104125644.JPG

粉々の触媒の残骸、粉の状態を見ても、破壊した苦労がわかるのでは。

そして

201910412587.JPG

すべて摘出完了、後は一枚づつ張り合わせていきます。

2019104125842.JPG

最後の外壁を溶接して、オキツモブラックで仕上げです、aRacer mini5+AF-1 ですのでO2センサーのボスも追加です。

 

 

 

 

シグナスX、今日もエンジン

前回のエンジンを組み立て、新たに今回は、シグナスXのクランク交換とそれに合わせ、シリンダーセット交換です、この時にケースのクリアランスを確認しましたが、ケースはもはや寿命でした、同時にクランクケースの交換となりました、このところ立て続けてエンジン修理が多くなってます、エンジン楽しんでいる方が、多くいらっしゃるんですね。

201910222298.JPG

ケース交換とと言っても、各ベアリング、ブッシング等、沢山ありますので右から左と言うわけにはいきません、このケースには、TTMRCのロングクランクが収まります、新品のクランクケースですが、スラスト方向の遊びがあるので、シム2枚追加です、新品のケースなので、調整はいらないかなと思っていましたが、甘かった、このエンジンが125ccでSTDのエンジンならよいのですが、流石にこれだけクリアランスが多いと、STDでもクランクの寿命に影響が出るのではないでしょうか。

2019102222938.JPG

このエンジンに取り付けるシリンダーキットです、色が違う所わかりますでしょうか、金属加工です.。

メニュー内容は

ピストン:WPC+HYPER 

ピストンピン:WPC+DLC

シリンダー:WPC

トップリング:WPC+DLC

その他のリング:WPC+HYPER

このようなメニューでフリクションさんに加工していただきました、私は安心して丸投げです。

フリクションさんのブログ凄いことたくさん書いてありますので、エンジンオタクの方は必見ですよ。

 

TTMRC RRヘット装着キット

このところTTMRC のRR ヘットキットの問い合わせが多くなっています、キットには腰上だけの物に、クランクを追加するものと多種多様です、ですのであえてキット組ではなく、一つ一つお客様と話をしてオーダーを頂きます。

201910114570.JPG

昨日組みあがった219ccエンジンです、次の組み付けのRRヘットがスタンバイしてます。このところ水冷車が続いています、オイルを増やすよりシリンダーを水で冷やしたほうが安定します、オイルを少なくすると、無理が掛かるような気がします、オイルもすぐへたってしまいますし、ポルシェもオイル多いですから良いですかね。

2019101145748.jpg

赤いフライホイールがおしゃれです。

2019101145844.JPG

このエンジンはヘットカバーのデザインが今の一つ前です、もう何年も走り続けています、今回はスタータリングギアベース部の破損により、クランクケース交換しました、シグナスXのクランクケースも今や消耗品レベルです、クランク横方向のがたは毎回チェックですが、縦方向にがたが出てしまいます、要するにベアリングの入る穴が広がります、もうアウトです、特にフライホイール側が交換した台数から見ると多いです(当店では)パワーが出てくると致し方ないのでしょうか、V125みたいに圧入だと良いのですが。

 次はRRヘットのプチ歴史です。G5ヘットからここまで進化しました。

201910115038.JPG

左の金色ヘットカバーのヘットが初期モデルです、右側が今の現行モデルです、カムシャフトの互換性はありません、初期モデルはどちらかと言うとS-MAXのカムに似てました、

201910115130.JPG

2代目のヘットですが、今の現行モデルとヘットカバーのデザインが違うだけでそのほかは同じです、設計の確かさが裏付けられています、このヘットカバーが出たときはいろいろな色が出てました、上の写真の赤もその一つです、この写真には写っていませんが、エキゾーストスタットボルトも付属してます。サイドのカムホルダーカバーもこのモデルより追加になった重要な冷却部品です、いかに空気の当たる表面積を増やし、パワーアップによる熱エネルギーをいかに発散させるか、一つ手法です、このカバー単体でも販売してますので通常のビックヘットにも取り付け可能です。

 

201910115225.JPG

RRヘット内面です、広々としたカムフロアーです、この中でミスト状のエンジンオイルが舞い踊ります。空冷エンジンの熱のやり所をこのような空間容積で補います、RRの浮き文字がかっこいい‼

 TTMRCの事。

201910115327.jpg

これはRRヘットを3Dプリンターで製作したモノです。台湾のTTMRC社より送られてきたものです、当店の店名を入れてくださいました、うれしい限りです、店内で展示してますので、ご来店の際にはぜひご覧ください、

201910116138.JPGのサムネイル画像

昨年11月の台湾0~50大会のモトチャンプの記事です、台湾ラウンドをTTMRCが総なめです、そしていくつかのワールドレコードも樹立しました、まさに台湾パワーおそるべし、今年も11月に開催されるのでしょうか、その時、またいくつかのワールドレコードが刻まれるのでしょうか、TTMRCによると今現在今年も参加するとの事でした、楽しみですね。

2019101161423.JPG

いかがですか、TTMRC RRヘットの世界です。

ぜひご検討ください。